パソコンを使うようになってから、目がしょぼしょぼしたり、肩こりや腰が重くなったり、イライラすることはありませんか?パソコン作業によって引き起こされる症状は、「VDT症候群」と呼ばれています。 これらの多くは、日ごろのパソコンの使い方に問題がある場合が多いといいます。健康を損なわないためにも、コツを覚えて上手にパソコンとつきあっていきましょう。 |
■■VDT症候群の症状例■■
■目の症状・・・・・・・・・・・・目の疲れ、痛み、充血、乾き、視力低下など
■筋肉・骨格の症状・・・・・首や肩、背中のこり、腰痛、手指や手首のしびれ、痛さなど
■精神・神経の症状・・・・・頭痛、めまい、イライラ、胃痛、だるさ、食欲不振、過食など |
■■【疲れ目】をあなどってはいけない!■■
このうち、最初に表れやすいのは【目の症状】だといわれます。
目の疲れは、視力低下等だけでなく、自律神経を伝って脳や全身にも影響を及ぼします。疲れ目のせいで、胃痛や頭痛などのさまざまな症状も引き起こされます。
では、なぜパソコンを使うと疲れ目がひどくなるのでしょう?
パソコンを使うときは、手元と画面を視線がせわしく動きます。手元と画面とでは明るさが違いますし、画面を見たときは手元を見ているときよりもまわりの光が目にはいりやすくなります。明るいところと暗いところを目が行き来するわけですから、いってみればトンネルをしょっちゅう出入りしているのと同じで目はクタクタに疲れてしまいます。 |
■■【疲れ目】解消のために■■
上に書いたように、明暗のムラがあると目が疲れやすい、ということから、まず次のことが言えます。
■日中はカーテンやブラインドなどで画面への光の映りこみを防ぐ
■画面の明るさを調節する(できるだけ手元と同じ明るさにしたほうがよいので、手元の書類などとほぼ同じになるように調節してみましょう) |
■■【筋肉・骨格の症状】緩和のために ■■
狭いところでのパソコン作業や、画面の位置が高すぎたり、近すぎたりするのもよくありません。姿勢や体が自由に動かせないとか、無理な姿勢で作業をすることで目も疲れやすくなりますし、体に負担がかかり肩こりや腰痛を引き起こします。では、画面の位置や椅子の高さなどは、どのくらいがちょうどいいのでしょうか。
下の絵を参考に、自分のパソコン環境を整えよう!
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■パソコンと目は40センチ以上離す
■目の高さよりも少し低くなるようにディスプレイを設置
■ひじが90度以下に曲がらないように椅子の高さを調整。ただし深く腰掛けて背もたれに背をつけ、足はしっかり床につくようにしましょう。
■家族で使うならなおさら、お子さんが使うときと大人が使うときで調節できるように、椅子は調節可能なものにしましょう。
■できるだけ机の上、まわり、足元にはものを置かずに、自由に動けるようにしておきましょう。 |
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■■適度な休憩を入れよう■■
パソコンに向かっているといつの間にか時間が過ぎてしまう、とか仕事を一気に終わらせようとして長時間作業を続けてしまうということはありませんか?長時間パソコンに向かっていると、疲れ目やストレスなどからVDT症候群に陥りやすくなります。
目安として、最低でも1時間に10~15程度パソコンから離れて休みを取るようにしましょう。
ただし、1時間くらいならぶっつづけでやっても大丈夫、といわけではなく、その間にも目を休ませたり、体を伸ばしたりという小休止を入れましょう。
人間が一つのことに集中できるのは一回でせいぜい15~20分程度です。これを過ぎると作業効率も落ちていきます。結局は疲れてVDT症候群に陥ったり、作業効率も悪くなってはかどらなくなったりで、いいことはありません。便利で賢いパソコンと上手につきあっていきましょう。 |
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